春といえば、アウトドアの季節。車があれば、キャンプにグランピング、野外でのバーベキューなど、楽しみ方は色々広がるはず。そして、せっかく外で過ごすなら、屋外ならではの最高の料理も楽しみたいですよね。そんな時につくりたいのが……そう、キャンプ飯です!
キャンプ飯といえば、調理器具の少ない野外でも、お手軽に調理できる簡単レシピが魅力。お酒に合うジャンキーな料理、強い火力を生かした豪快な料理。
今回は、そんなキャンプ飯をつくりまくって一番おいしかったレシピを決定する「キャンプ飯1(ワン)グランプリ」を開催。一番楽チンでウマい料理に認定されたのは果たして……?
決戦の地は、車でも電車でも行きやすい湯河原・ミツビシソウ
キャンプ飯をつくりにやってきたのは、神奈川県の湯河原町にある「&stay ミツビシソウ」。もともとは、約60年前から利用されてきた三菱自動車の保養所。2021年3月に「&stay ミツビシソウプロジェクト」としてセルフリノベーションのクラウドファウンディングプロジェクトが立ち上がり、宿泊施設として再生しました。
都内からは車で1時間30分ほど、湯河原駅からは徒歩30分。庭部分にグランピング施設が併設されており、その横には駐車スペース完備。3〜4台前後駐車できるので、何台かの車に分かれて集合する場合も安心です。
グランピング施設の向かいには、キッチン付きの離れも。調理器具や食器類も用意されているので、一般的なキャンプ場よりも簡単に調理できそう。
元保養所施設内もこの通り、おしゃれ古民家としてリノベーションされています。家具類は保養所時代のヴィンテージ品も利用されており、味のある室内で、ゆっくり過ごすこともできます。
まだ未完成な部分も残っていますが、そこがまたいい。何度か訪れて、その成長を見守っていきたくなる、素敵な施設です。
「キャンプ飯1グランプリ」調理開始!
施設を一通り楽しんだ後、駅前のスーパーに買い出しにやってきました。お野菜やお肉も、都心に比べて価格抑えめかつ大容量なのでありがたい。
調理したいメニューが決まっている時は、スマホのリマインダー機能などを使って、買い物リストをつくっておくのがおすすめ。買い忘れがあっても、お酒を飲んでいると運転できないので、注意しましょう。
買い出しが終わったら、早速キャンプ飯のために準備をしていきます。炭や廃材、落ち葉などを使って、まずはバーベキューコンロの火起こしにチャレンジ!
これが意外と難しく、火が落ち着くまでは煙もよく出るのですが、キャンプの醍醐味でもあるので、めげずに木材を継ぎ足し続けましょう。
コンロのついでに、焚き火台でも火起こししてみました。
大きな焚き火にするために、空気が入りやすいよう廃材を組んでいきます。突貫の火吹き棒で空気を送り込むと、あっという間に大きな焚き火に!
火の準備も完了。ということで、いよいよ調理の時間です。キャンプでは、小さなスペースで頑張って調理することが多いですが、キッチンがあるコテージタイプを借りると、初心者でも快適です。
とはいえ、実際にキャンプで調理する際も参考になるよう、野菜を洗ったり切ったりが終わったら、残りはバーベキューコンロで調理していきます。
下準備は完了! いよいよ開幕「キャンプ飯1グランプリ」
エントリーNo.1:カマンベールのチーズフォンデュアヒージョ
1品目はキャンプ飯の定番・アヒージョ。ウインナーやベーコン、マッシュルームなどの好きな具材に、にんにく、カマンベールチーズをオイルに浸して、火にかけます。
切れ目を入れたカマンベールチーズを開くと、チーズフォンデュのような楽しみ方ができちゃいます!
ただでさえ油分多めのアヒージョに、チーズまでつけて食べる背徳感……! チーズ好きなら、カマンベールを2個入れちゃうのもいいかもしれません。
エントリーNo.2:パスタソースでつくる簡単クリーム焼きリゾット
お次は、みじん切りして炒めた玉ねぎと白米、ベーコンを、市販のカルボナーラソースで味付けするだけで完成する簡単リゾット。本格的な飯盒炊爨を楽しむのもいいですが、自宅で炊いた白米をラップに包んで持ってくるとお手軽です。
ただパスタソースで白米を和えただけなのに、これがめちゃめちゃ美味しい! 刻んだ玉ねぎの甘みが出ていて、意外にも深い味わいです。
バーベキューコンロの火力の強さのおかげで、底面にはがっつりおこげがついていて、これがまた美味。ベーコンは厚めのものを使うと、食感が出て食べごたえもアップ!
エントリーNo.3:ステーキのアヒージョ
バーベキューコンロがあるのだから、肉料理といえば焼き肉が定番なのですが……今回は焼き肉が飽きちゃった時につくりたい「ステーキのアヒージョ」もエントリー。
つくり方はいたってシンプルで、オリーブオイルの中ににんにくや鷹の爪、そしてきのこなどの好きな具材を入れて、メインであるステーキ肉をオイルの海にダイブさせるだけ。
もともと美味しいステーキ肉が、オイルまみれになってさらにジャンキーに。味付けはシンプルに塩コショウにしてみましたが、肉の甘味が引き立ちました。
ただ、お肉にもう少し焼き色を付けたかったのも事実。オイルの量が多すぎると焦げ目が付きにくいので、肉の厚みに合わせて調整してみるといいかもしれません。
もちろん焼肉も楽しみました! 定番ながら、いやそれゆえに美味しくて最高。アヒージョはいいお肉を使わず、焼くと固くなりやすい安い牛肉でチャレンジしてみるといいかもしれません。
エントリーNo.4:ワンパンでつくるペペロンカルボナーラ
お次は、ワンパンで調理できるカルボナーラに挑戦。フライパンの中で麺をゆで、水切りします。
同じフライパンでにんにく、鷹の爪、みじんぎりした玉ねぎ、マッシュルーム、ベーコンを炒め、パスタと合体させたら、一度火から離して生クリームや卵をイン!
キャンプ飯としてのイメージはあまりないパスタですが、意外と簡単につくることができました。
家でも簡単に調理できるメニューですが、キャンプ中に食べるとまた違った美味しさが。野外でつくるのも、意外と面倒ではなかったので、炭水化物メニューのレパートリーのひとつとしてもおすすめです。
エントリーNo.5:肉まんホットサンド
お次は、おやつや朝ごはんにぴったりのレシピにも挑戦。といっても、コンビニで買ってきた肉まんやピザまんを、油を塗ったホットサンドメーカーで両面焼くだけです。
ちなみに、肉まんよりもピザまんの方が美味しく焼けました。
火さえあればいつでもつくれる簡単レシピですが、表面はカリッと、中はふわふわで、ピザともピザまんとも違う新しいハーモニーが生まれてしまいました……! とにかく簡単なので、自宅でもぜひ一度試してほしい一品です。
エントリーNo.6:まるごと焼きリンゴクリームチーズ
最後はデザートメニューにもチャレンジ。りんごを輪切りにして、芯をくり抜いたら、りんごを元の形に戻します。芯部分に穴が開くので、そこにお砂糖、クリームチーズを詰め込みます。最後はアルミホイルに包んで、ホイルごと焚き火の中で30分。
ちょっと焦げてしまいましたが、フライパンではなかなかつくれないほど、しっとり甘い焼きリンゴが完成。
クリームチーズとの相性も最高です。シナモンを振りかけると、ちょっと大人な味に変化します。お酒にも合うので、黒コショウを振っておつまみとして楽しむのもおすすめ!
焚き火の優しい灯が照らす中、一番美味しいキャンプ飯が決定
調理しながら楽しくお酒を飲んでいたら、あっという間に夜になってしまいました。
あたりが暗くなってくると、なんとなく焚き火の周りでしっぽりと過ごしたくなります。お腹もいっぱいになって眠くなってきたところですが、ここで「一番美味しかったキャンプ飯」に投票していきます。
投票の結果、映えある1位に選ばれたのは……「パスタソースでつくる簡単クリーム焼きリゾット」でした〜!
ごはんをパスタソースで味付けするだけなので誰でも簡単につくれて、おこげのおかげもあって味は本格的。ソースを変えるだけで味変でき、アレンジもしやすいということで、グランプリを受賞!
とはいえ、キャンプ初心者グループが少々ビビりながらラインナップしたこともあり、どのレシピも調理工程は少なく、簡単なものばかり。火加減にさえ気をつければ、誰でも美味しくつくれるものばかりなので、まずはおうちで試してみては。
何より緑に囲まれた中、青空の下で食べるごはんはやっぱり最高! 工数をかけてつくる料理とはまた違う美味しさがありましたが、みんなで楽しみながら共同作業したからこそなのかもしれません。これぞキャンプ・グランピングの醍醐味ですね。
火起こしや車移動など、疲労の貯まる作業もあったものの、日頃の忙しさを忘れられるような非日常感を味わうこともできました。
キャンプギアがなくても、ミツビシソウのようにコテージ貸ししてくれるグランピング場などに行けば、誰でも楽しむことができるキャンプ飯。今年の行楽シーズンはちょっと遠出して、アウトドアを楽しんでみませんか?
関連リンク
&stay ミツビシソウ|公式Webサイト
&stay ミツビシソウ|Instagram
&stay ミツビシソウ|note
お腹すいちゃった、早くつくって〜