1分でわかる「サスペンション」 初心者向けにクルマ専門用語・略語を解説

「サスペンション」とは、「車体とタイヤをつなぎ、路面からの衝撃を和らげる装置」です

アイドリング、クラッチ、サスペンション、ステアリング、トランスミッション、ハイブリッド車、4WD……クルマに関する専門用語や略称には、ちょっと覚えにくかったり、ややこしかったりするものがたくさん。

また、聞いたことはあっても、なんとなくしか意味を理解していない人も多いのではないでしょうか?

そこで「のるウェイ!」編集部が、クルマの専門用語・略語をご紹介!この記事は1分で読めます!!!(嬉しい)


 今回解説するのは「サスペンション」です。

聞いたことはあるけど。。。

サスペンションとは

自動車の運転は、路面の凹凸を乗り越えるたびに上下に揺れます。この振動を吸収し、快適で安全な走行を実現しているのが、サスペンションという重要なパーツです。
これがないと、車は路面の小さな段差でも激しく跳ねてしまい、乗り心地が悪くなるだけでなく、タイヤが路面から離れてしまうことで、ハンドル操作やブレーキが効かなくなってしまい大変危険です。

サスペンションを構成する3つの主要部品

1. スプリング(バネ)
スプリングは、路面からの衝撃を吸収するクッションのような役割を果たします。コイルスプリング、リーフスプリング、トーションバースプリングなど、さまざまな種類がありますが、多くの乗用車ではコイルスプリングが使われています。スプリングは、車体の重さを支えるとともに、路面の凹凸を乗り越える際の上下動を受け止め、衝撃を和らげます。

2. ショックアブソーバー(ダンパー)
スプリングが衝撃を吸収すると、車体は上下にバウンドし続けます。この揺れを速やかに収束させるのが、ショックアブソーバーです。内部にはオイルやガスが封入されており、スプリングの伸び縮みに合わせて抵抗を発生させ、揺れを抑えます。ショックアブソーバーがないと、車はいつまでもフワフワと揺れ続けてしまいます。

3. アーム類
アーム類は、車体とタイヤの位置関係を適切に保つための部品です。タイヤの向きや角度を調整することで、カーブを曲がる際の安定性を確保したり、路面からの力を車体に伝える役割を担っています。

サスペンションの2つの重要な役割

サスペンションは、ただ単に乗り心地を良くするためだけのものではありません。大きく分けて、以下の2つの重要な役割を担っています。

1. 乗り心地の確保(コンフォート性能)
これは最も分かりやすい役割ですね。サスペンションが路面からの衝撃を効果的に吸収することで、車内の乗員は不快な振動を感じることなく、快適に移動できます。

2. 操縦安定性の向上(ロードホールディング性能)
サスペンションのもう一つの重要な役割は、タイヤを常に路面に接地させておくことです。車がカーブを曲がる時、遠心力で車体が外側に傾きます。この時、サスペンションが適切に働くことで、タイヤが路面から浮き上がることなく、しっかりとグリップし続けます。これにより、ドライバーは思い通りのラインを追うことができ、安全な走行が可能になります。

まとめ

サスペンションは、スプリングで衝撃を吸収し、ショックアブソーバーでその揺れを抑え、アーム類でタイヤの位置をコントロールするという連携プレイで、快適性と安全性を両立させているのです。私たちが普段何気なくしている快適なドライブは、この縁の下の力持ちであるサスペンションの働きによって支えられています。

もしあなたの愛車が最近フワフワしたり、ゴツゴツしたりするようであれば、それはサスペンションに何らかの異常があるサインかもしれません。車にとってサスペンションは、人間にとっての関節や靭帯のようなものです。大切な愛車を安全に、快適に乗り続けるためにも、ぜひサスペンションのメンテナンスにも目を向けてみてください。

  • Writing: のるウェイ! 編集部

    「のるウェイ」は、KINTOが運営する“クルマに詳しくない人”のためのWEBマガジン。編集部では、カーライフにまつわるモヤモヤやハテナを、初心者目線でていねいに掘り下げ、共感と発見のある読みものとして発信している。 コンテンツは、運転未経験からスタートする成長ストーリーや、教習所・ドライブ体験レポート、さらにはVTuberとのコラボ企画など多彩。ときには最新のコネクティッドカー技術もやさしく解説しながら、「運転って意外とおもしろいかも?」と思えるきっかけを届けている。 “気になる”から始まるカーライフの入口をつくるべく、編集部ではジャンルにとらわれず、等身大の視点でクルマと人との関係性を日々再発見している。

まさに車を支えてる重要な部品なんだな。

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