「ハイオク」とは、「レギュラーよりオクタン価の高い燃えにくいガソリンのこと」です
アイドリング、クラッチ、サスペンション、ステアリング、トランスミッション、ハイブリッド車、4WD……クルマに関する専門用語や略称には、ちょっと覚えにくかったり、ややこしかったりするものがたくさん。
また、聞いたことはあっても、なんとなくしか意味を理解していない人も多いのではないでしょうか?
そこで「のるウェイ!」編集部が、クルマの専門用語・略語をご紹介!この記事は1分程度で読めます!!!(嬉しい)
今回解説するのは「ハイオク」です。
ハイオクとは

1. レギュラーとハイオク、一番大きな違いは「オクタン価」
レギュラーとハイオクは、どちらも車を動かすためのガソリンですが、最も重要な違いは「オクタン価(か)」という値です。
オクタン価とは、簡単に言えば「ガソリンの燃えにくさ(異常燃焼の起こしにくさ)」を示す数字のことです。
・レギュラーガソリン: オクタン価が89以上のもの(日本の一般的な車に指定されています)。
・ハイオクガソリン: オクタン価が96以上のもの(ハイオクは「ハイ・オクタン」の略です)。
つまり、ハイオクはレギュラーよりも「燃えにくい」性質を持っているのです。
2. なぜ「燃えにくいガソリン」が必要なの?
エンジンは、ガソリンと空気を混ぜて強く圧縮し、プラグで火花を散らして爆発させることで車を動かしています。この「圧縮」の力が強ければ強いほど、大きなパワーを生み出せます。
しかし、ガソリンを強く圧縮しすぎると、火花を散らす前に自然に燃焼(異常燃焼)してしまうことがあります。これを「ノッキング」と呼びます。ノッキングが起こると、「カリカリ」という異音や振動が発生し、エンジンの性能が落ちるだけでなく、最悪の場合はエンジンを傷めてしまいます。
そこで、高性能なエンジン(スポーツカーや一部の高級車など、高いパワーを出すために強く圧縮する設計の車)では、ノッキングを防ぐために「燃えにくいハイオクガソリン」が必要になるのです。
3. ハイオクを選ぶメリットと注意点
<メリット>
車の性能を最大限に引き出す: ハイオクを指定されている車は、ハイオクを入れることで初めて設計通りのパワーと燃費が発揮されます。ノッキングを防ぐ: エンジンへの負担を減らし、スムーズな走行をサポートします。
清浄剤(せいじょうざい)入り: 多くのハイオクには、エンジン内部にたまる汚れ(カーボンなど)をきれいにする特殊な添加剤が入っています。これにより、エンジンの寿命を延ばす効果も期待できます。
<注意点>
給油する際は、必ず車の給油口のフタの裏を見て、指定されているガソリンを入れましょう。
ハイオク指定車にレギュラーを入れたらどうなるか?
近年の車は優秀なので、すぐに壊れることは滅多にありません。しかし、ノッキングを防ぐために車のコンピューターが自動で性能を落とすよう調整するため、本来のパワーが出なくなったり、燃費が悪化したりする可能性があります。
レギュラー指定車にハイオクを入れたら?
問題はありませんが、性能向上や燃費改善はほとんど期待できません。ハイオクはレギュラーより1リットルあたり約10円ほど高いため、高いお金を払うメリットは少ないでしょう。






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