車検ってなに?金額・手順・費用を抑えるコツまで「初心者向け」完全ガイド

運転免許を取得し、初めて自分の車を持つと、「車検」という言葉を耳にする機会が増えるでしょう。しかし、「車検って何?」「どれくらいの費用がかかるの?」「何をすればいいの?」と、疑問や不安を感じる初心者ドライバーの方は少なくありません。
車検は、車の安全性を確保し、公害を防止するために、法律で義務付けられた非常に重要な制度です。これを怠ると、罰則の対象となるだけでなく、重大な事故につながる可能性もあります。
このコラムでは、車検制度の基本的な仕組みから、車検にかかる費用の内訳、具体的な手続きの流れ、そして費用を賢く抑えるためのポイントまでを、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。車検の疑問を解消し、安心してカーライフを送りましょう。

なんの検査するんだ???いつやればいいの???

1. 車検とは?「なぜ車検が必要なのか」

車検(自動車検査登録制度)とは、「その車が安全に走行できる状態にあるか」「国の定める保安基準を満たしているか」を定期的に検査する制度です。

✅ 車検の「3つの目的」

  1. 安全性の確保: ブレーキ、タイヤ、ライトなどの主要な部品が正常に機能しているかを確認し、事故を未然に防ぎます。
  2. 公害の防止: 排気ガスや騒音の基準が守られているかを確認し、環境汚染を防ぎます。
  3. 所有者の確認: 車両情報(車台番号など)と所有者情報を確認し、公的な登録を行います。

✅ 車検の期間(有効期限)

  • 新車の場合: 初めての車検は購入から3年後です。
  • 2回目以降: 基本的に2年ごとに車検を受ける必要があります。
  • 例外: 軽貨物車やレンタカー、タクシーなどは車検期間が異なります。

✅ 車検切れのペナルティ

車検が切れた車で公道を走行することは、法律で厳しく禁止されています。

  • 罰則: 違反点数6点(免許停止30日)、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金
  • 自賠責保険切れの場合: 車検切れの車は、同時に自賠責保険も切れていることがほとんどです。自賠責保険切れでの運転はさらに重い罰則が科せられます。(違反点数6点1年以下の懲役または50万円以下の罰金

2. 車検にかかる費用の内訳と相場

車検費用は大きく分けて「法定費用」と「点検・整備費用」の2つがあります。

✅ 1. 法定費用(どこで受けても同じ)

国や法律で定められている費用で、どこで車検を受けても金額は変わりません

  1. 自動車重量税: 車両の重さに応じて課税される税金。車検期間分(自家用乗用車は2年分)をまとめて支払います。

    相場: 軽自動車は約6,600円、普通車は車の重さや年式によって異なりますが、約16,400円〜6万円程度。

  1. 自賠責保険料: 交通事故の被害者救済を目的とした、強制加入の保険料。車検期間分(自家用乗用車は2年分)をまとめて支払います。

    相場: 軽自動車は約17,540円(24ヶ月)、普通車は約17,650円(24ヶ月)。

  1. 印紙代(検査手数料): 車検検査を行うための手数料。

    相場: 軽自動車は約1,800円、普通車は約2,200円。

✅ 2. 点検・整備費用(依頼先によって異なる)

車検時に行う「点検」と、基準を満たさない部分を「整備」するための費用です。依頼する場所や車の状態、走行距離によって大きく変動します。

  1. 車検基本料(点検費用): 車検を通すための基本点検(24ヶ月点検)にかかる費用です。

    相場: 1万円〜3万円程度。

  1. 整備費用: 車検基準を満たさない部品の交換や修理にかかる費用です。

    相場: 数千円〜数万円、場合によっては10万円以上かかることもあります。この費用が、車検費用全体の大部分を占めます

    例: エンジンオイル交換、ブレーキパッド交換、タイヤ交換、バッテリー交換など。

✅ 車検費用の「総額の目安」

  • 軽自動車: 約6万円〜10万円
  • 普通車(小型車クラス): 約8万円〜15万円
  • 普通車(中型・大型車クラス): 約10万円〜20万円以上

【初心者へのアドバイス】 車検費用は、「法定費用」はどこも同じですが、「点検・整備費用」は依頼先や車の状態によって大きく変わるということを理解しておきましょう。

3. 車検の「依頼先」とそれぞれのメリット・デメリット

車検は、様々な場所で受けることができます。それぞれの特徴を理解し、自分の車の状態や予算、求めるサービスに合わせて選びましょう。

依頼先

メリット

デメリット

こんな人におすすめ

自動車ディーラー

* 安心感: メーカーの専門知識と純正部品を使用。

* 高品質な整備: メーカー保証も継続しやすい。

* 代車サービス: 充実していることが多い。

* 費用が高め: 点検項目が多く、交換部品も純正品のため。

* 時間がかかる: 整備に時間がかかる場合がある。

* 安心感を重視する人。

* 新車に近い車や、外車に乗っている人。

車検専門店

* 費用が安い: 必要最低限の整備で費用を抑えやすい。

* スピーディー: 短時間で車検が終わることが多い。

* 整備の質: ディーラーほど手厚い整備ではない場合がある。

* 対応車種: 特殊な車種は対応できない場合がある。

* とにかく費用を抑えたい人。

* 普段から自分で点検している人。

ガソリンスタンド

* 手軽さ: 給油ついでに相談できる。

* 費用が安い: 整備費用を抑えやすい。

* 整備内容: 専門的な整備は提携工場に委託する場合が多い。

* 代車: ない場合がある。

* 手軽さを重視する人。

* 日常使いの車で、最低限の車検で十分と考える人。

カー用品店

* 費用が比較的安い。

* 部品の選択肢: 社外品も選べるため、費用を抑えられる。

* 店舗数が多い: どこでも依頼しやすい。

* 整備の専門性: ディーラーほどの専門性はない場合がある。

* 代車: ない場合がある。

* 費用を抑えつつ、ある程度の整備も依頼したい人。

ユーザー車検

* 最も安い: 法定費用のみで済む。

* 自分で整備できる。

* 手間がかかる: 全て自分で手続きし、検査場に持ち込む必要がある。

* 専門知識が必要: 基準を満たさない場合、自分で整備する必要がある。

* 車の整備知識がある人。

* 徹底的に費用を抑えたい人。

4. 車検の流れと「準備するもの」

車検を受ける時期が近づくと、ディーラーやカー用品店から案内が届きます。

✅ 1. 予約と見積もり

  • 車検満了日の1ヶ月前〜1ヶ月半前を目安に、依頼したい店舗に連絡し、予約と見積もりを取りましょう。
  • 複数の店舗で見積もりを取る「相見積もり」も、費用を抑える上で有効です。

✅ 2. 準備するもの

  • 車検証(自動車検査証)
  • 自賠責保険証明書(有効期限内のもの)
  • 自動車税納税証明書(原則不要だが、念のため)
  • 認印(代理で申請する場合)
  • 車検費用

✅ 3. 車検当日の流れ

  1. 入庫: 予約した日時に車を持ち込みます。
  2. 点検・検査: 担当者が、国の定める保安基準に沿って車両の点検・検査を行います。
  3. 整備・修理: 基準を満たさない箇所があれば、見積もり内容に基づいて整備・修理を行います。(ユーザーに確認後)
  4. 車検合格・引き渡し: 車検に合格すれば、新しい車検証と車検標章(ステッカー)が発行され、車が引き渡されます。

✅ 4. 車検標章(ステッカー)の貼り付け

新しい車検標章は、車のフロントガラスの適切な位置(運転席から見て中央上部)に貼り付ける義務があります。これを怠ると、罰則の対象となる場合があります。

5. 車検費用を賢く抑えるための「初心者向けアドバイス」

アドバイス 1:普段から「こまめなメンテナンス」

  • 日常的な点検(タイヤの空気圧、エンジンオイル、ライトの点灯など)を怠らず、不具合があれば早めに修理することで、車検時の高額な整備費用を抑えられます。

アドバイス 2:不要な整備は断る勇気も

  • 見積もりが出たら、担当者から「交換をおすすめする部品」と「車検を通すために必須の部品」の説明をしっかり受けましょう。
  • 「車検に必須ではないが、交換を推奨する」と言われた部品は、予算に応じて「今回は見送る」という選択肢も検討しましょう。(ただし、安全に関わる部品は交換を推奨します)

アドバイス 3:ユーザー車検も選択肢に(知識があれば)

車の基本的な構造や整備に自信がある人は、自分で陸運局に車を持ち込んで検査を受ける「ユーザー車検」も費用を大幅に抑える手段です。しかし、初心者にはハードルが高いため車の知識が身についてから検討しましょう。

アドバイス 4:サブスクでの保有も選択肢に

「サブスク」をうたっているサービスでは月額費用の中に車検を含んでいるのが多くあります。突発的な費用が気になる場合はサブスクでの保有することも選択肢にいれてもいいかもしれません。

まとめ:車検は愛車との「定期健診」

車検は、面倒で高額な費用がかかるものと思われがちですが、愛車が安全に長く走るための「定期健診」と捉えることが大切です。

  1. 期限の確認: 車検満了日を忘れずにチェックし、余裕を持って予約する。
  2. 費用の内訳を理解: 法定費用と整備費用を区別し、見積もりをしっかり確認する。
  3. 信頼できる業者を選ぶ: 自分の車の状態や予算に合った依頼先を選びましょう。

これらの知識を身につけることで、初心者の方も安心して車検を迎え、安全で快適なカーライフを長く楽しんでください。

  • Writing: のるウェイ! 編集部

    「のるウェイ」は、KINTOが運営する“クルマに詳しくない人”のためのWEBマガジン。編集部では、カーライフにまつわるモヤモヤやハテナを、初心者目線でていねいに掘り下げ、共感と発見のある読みものとして発信している。 コンテンツは、運転未経験からスタートする成長ストーリーや、教習所・ドライブ体験レポート、さらにはVTuberとのコラボ企画など多彩。ときには最新のコネクティッドカー技術もやさしく解説しながら、「運転って意外とおもしろいかも?」と思えるきっかけを届けている。 “気になる”から始まるカーライフの入口をつくるべく、編集部ではジャンルにとらわれず、等身大の視点でクルマと人との関係性を日々再発見している。

定期的な検査が必要なのはクルマも人間もいっしょだな🚗

share SHARE

編集部のおすすめ