レギュラー? 軽油? いったい何が違うの?
クルマを運転する人なら、一度は考えたことがあるであろう疑問。ガソリンスタンドで見かける、軽油とレギュラー、そしてハイオクと、それぞれ違う値段が設定されています。
どれも同じような燃料なら、明らかに安い軽油の方が得なのでは……と思うのに、よく聞くのは「レギュラー満タンで」という言葉。
なぜ、みんなレギュラーを入れているのでしょう。軽油ではいけないのでしょうか。そもそも軽油って? レギュラーってなんなの⁉︎(また混乱してきました)
【軽油とは】軽油はガソリンじゃない⁉︎
実は、ガソリンスタンドの中で扱っている燃料のうち、ガソリンはレギュラーとハイオクのみ。軽油はガソリンではないのです。
軽油はガソリンと同じく、原油を精製して作られた燃料です。しかしガソリンよりも沸点が高く、240℃から350℃までの高温度で蒸発するので、軽油に適した構造を持つディーゼル車で利用できます。

【ガソリンとは】軽自動車もガソリンで走る!
ガソリンスタンドでよく耳にする「レギュラー」とは、いわゆるガソリンのことです。ガソリンは30℃から180℃までの低温度から蒸発し、軽自動車を含む国内の多くの車種がガソリンで走っています。
ガソリンは常温でもよく燃焼しますが、軽油は高温にならないとよく燃えません。そのため、それぞれの燃料に合った車種でしか使えないのです。
当然ですが、「軽油」と言葉に「軽」が入っているからといって、軽自動車専用の燃料というわけではありませんのでご注意を。

ガソリンと軽油、見分け方は? ノズルの色が違う?
給油時には、自分の乗っている車に使える、正しい燃料を選ぶ必要があります。レンタカーやカーシェアで車を借りた場合は、給油口に燃料の記載があるか確認しましょう。見当たらない場合、車種や年式などの情報を元に、どちらの燃料で走る車かをネットで調べてみましょう。
ガソリンスタンドで給油する時には、給油ポンプの色に注目。実は、軽油はノズルが緑、ガソリンであるレギュラーはノズルが赤と、法令で定められています(今回は触れませんがハイオクは黄色)。
これは両者を見分けるために、軽油は緑に、ガソリンは赤に着色されているからです。実際に給油しながら燃料の色を見分けるのは困難なので、基本的にはノズルの色で判別するのがいいでしょう。

増えつつあるディーゼル車に注意!
軽油の方が価格が安く燃費がいいとされていますが、排出ガスが規制されるようになってから、ディーゼルの自家用車はあまり見かけなくなりました。
しかし、ここ最近はディーゼルエンジンの開発が進み、新型の乗用車にも再び搭載されるようになってきました(いわゆるクリーンディーゼル)。同じ車種でも、製造年がより新しい乗用車は軽油が使える場合があるので、車を借りた際の給油には注意しましょう。
違いがわかる大人になりたい