AIが考えた「車酔い対策」を“吐き気ニキ“が実践してみた! 都市伝説のような予防法の効果は?

クルマに酔いやすい人にとって、長時間のクルマ移動はハードルが高いもの。特にドライブや旅行でカーブが連続するなんて場合は戦々恐々してしまう人も多いはず。

酔い止め薬を服用する、前日にしっかり寝ておくなど、予防策はいろいろあるものの、それでもふと気を抜いた瞬間に「うっ……」と催してしまうのが、クルマ酔いなのです(酔いやすい人は共感してくれるはず)。

世の中に数多ある車酔いに効くといわれる対処方法。でも、中には効果が不確かな民間療法から都市伝説的なものまで様々。今回は、のるウェイ編集部がそれらの不確かな方法すべてを試します。

実践する方法は、現代っぽく生成AIのChatGPTに聞いてみました。

車酔いに効果的といわれている都市伝説を10個教えて

と、聞いて出てきた“クルマに酔わない方法”を、物心ついた時からクルマに酔い続けて数十年の編集スタッフ、通称・吐き気ニキが実践して、その効果を確かめていきます。

※記事で検証している方法は医療的および医学的な根拠については不明です。効果には個人差があり、万人への効果を保証するものではありません。

助手席って酔うんだよなァ

都市伝説のような「車酔いしない方法」を10個試してみた

酔い止め都市伝説試してみた1
この空の色、不安しかない

車酔いする人にとっても、いつ催すのか、なぜ催すのかがいまいちわからない車酔い。その気配を感じた時には、藁にもすがりたい思いですよね。

今回、車酔い対策を実践していくのは「山があれば必ず酔う、山がなくても運次第で酔う」というほどクルマが苦手な男性。山登りやスポーツが好きなので、クルマでの移動に慣れたいとは思いつつも、1時間以上の移動では吐き気に襲われることもしばしばという彼に、その効果を確かめていってもらいます。

酔い止め都市伝説試してみた2
最初は元気なんです

今回は、東京からもほど近い箱根の観光道路・ターンパイク箱根から芦ノ湖の上・駒ヶ岳のロープウェイを目指しつつ、車酔いと戦っていきます。

都内発で、箱根に至るまでの移動でも、すでに若干の酔いを感じているという吐き気ニキ……。果たして、車酔いに打ち勝って山頂に到達することができるのか⁉︎

①梅干しを口に入れる

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カーブそしてまたカーブ、拷問か何かでしょうか…

ナビで表示される地図を見ただけで「これは酔う!」と確信できるほどカーブが連続する道を走っていくことになるので、早速車酔い対策を実践していきます。

まずは、車酔いを予防するらしい梅干しを食べる方法。梅干しを食べた状態で、山道を走ってみました。

酔い止め都市伝説試してみた4
効いてる…かも!

「口の中がさっぱりしますね。梅干しの酸っぱさが強いので、なんとなく気が紛れるような気が……。酔わないためには食べ物を口にしない方がいいのかと思っていましたが、心なしか酔う前に胃腸周りがムカムカしてくる感覚が少なくなったかもしれません」

梅干しは、手軽な車酔い予防として効果を感じることができたようです。

②ミントガムを噛む

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定番の方法ですよね

次はミントガムを試してみます。梅干しと同じく口がさっぱりする効果がありますが、ターンパイクのアップダウンでも、効果を発揮してくれるのでしょうか。

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写真ではわかりにくいですけどこのアップダウンは“きます”

「ガムを噛んでいると、梅干し以上に気が紛れる感覚が……ある! 本当に気持ち悪くなってくる前には、口内に異変を感じ始めることが多いんですけど、ガムを噛んでいると唾液が出て、普通の状態をキープできるのがいいんでしょうか」

ミントガムは山道で気分が悪くなり始めたタイミングでも、効果を発揮してくれました。梅干しより噛んでいられる時間も長いので、コスパ的にもありがたいですね。

③運転席側の景色を見る

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無意識に口が開いちゃう

車酔いしてしまう人は、なるべく外の景色を見た方がいい、とは言いますが、助手席で前を向く以上に「運転席側の景色を見るといい」とChatGPT。本当なのでしょうか。

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あまり変わらない外の景色

「山道を走っているせいかわかりませんが、無理して運転席側に身体をねじると余計に気持ち悪くなるような……。後部座席に座っている時には有効かもしれませんが、助手席に座っているのなら、前を向いていた方が気分も身体もラクですね」

何かするために無理をするのは、車に酔いかけの状態では逆効果となってしまいました……。

④窓を少し開けて風を感じる

酔いが強くなってきたので、ここで一つ最も原始的な酔い止め法の一つでもある「車の窓を開ける」を実践してみます。

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あ〜爽やかな風(寒い)

「窓を開けるのは、実際とても効果的だと思います。新鮮な空気で頭がすっきりしますし、最悪の場合も、車内に吐かないで済むという安心感も大きいかも。夏は暑い、冬は寒いというデメリットもありますけど、被害を最小限に抑えるためには致し方ない!」

車内の温度調整的に、開け続けることはできないものの、しっかりと効果は感じられたようです。

⑤おでこに冷却シートを貼る

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富士山が見えます

ターンパイクから、箱根の一般道(山道)に降りてきました。それでもまだ続く、曲がりくねった道。窓を開けているとかなり寒くなってきたので、次は「冷えピタ」を実践してみます。

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冷却シートを貼る顔じゃない

「なんとなく、頭がすっきりする感じがします。だけど、良くも悪くもそれだけかも。冷却シートも決して安くはないし、この方法じゃなくてもいいというか、風邪を引いて熱があるときのために取っておいた方がよさそうです」

検証結果としては「ちょっと気持ちよかった」そうですが、吐き気減退の効果はあまり感じられなかったようです。本当につらい時には、窓の風を浴びるなどと併用してもいいのかもしれません。

⑥耳たぶを揉む

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お…これは?

山道での車酔いの際には、耳が詰まるような感覚で気分が余計に悪くなることも多いそうなので、耳のマッサージも行ってみました。

これで車酔いがなくなるって感じはしないかな

気が紛れる効果はあるようですが「しないよりマシ」程度のよう。耳のマッサージは気象病にも効果があるようなので、気圧が原因で気分が悪くなる人はより効果が感じられそうです。

⑦運転中にしゃべる・歌う

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そろそろ一曲歌う時間ですかね

「会話や歌で脳を別のことに集中させると酔わない」という説も実践。 自律神経を整えるというよりも“酔うことを考えない”作戦ですね。

「会話していても、気持ち悪くなる時は、なるんですよね……」

……そうですよね。他の方法がおすすめです。

⑧口の中に氷を入れる

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意外とリフレッシュ効果はありました

無理して会話していたら、また気分が悪くなってきたようなので、氷で物理的に気分をリフレッシュしてみます。

「意外にも、かなりすっきりしますね。何個も舐めているとお腹が痛くなりそうで怖いですが、ムカムカ感がなくなりました」

氷を保存しておくのに、水筒やクーラーボックスを持ち歩かなくてはいけないという苦労はありますが……休憩の時に氷入りの飲み物を買っておいて、地道に食べながら車酔いを予防するのもいいですね。

⑨右手で"ぐるぐる円を描く"

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今回の中で一番怪しげな手法では?

こちらはネットで広まったちょっと変わり種の酔い予防。右の手のひらで、大きく円を描くように肩から大きく回していきます。

「肩を動かすことで、凝り固まった身体がすっきりする……のかな? なぜ右手なのかわからないので、左も回したいです」

この方法そのものに意味があったのかはわかりませんでした。休憩の時には必ず車を降りて、エコノミー症候群も予防していきたいところ。

⑩ツボ「内関(ないかん)」を押す

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ロープウェーも意外と酔う人は酔いますよね

山を上り切って、箱根の「駒ヶ岳ロープウェー」までやってきました。車以上に揺れの強いロープウェーの中で「ツボを押す」という酔い止め法も実践してみます。

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ツボを押す時に下を向くと酔っちゃうかもなので気をつけましょう

「ツボを押すために下を向くと、余計に気持ち悪くなる気がします。長時間の乗車で固まった身体がすっきりする感じはしますが、これだけで車酔いが防げるとは思えません」

ツボ押し含め、後半に試した車酔い予防の中に効果を感じないものもあったせいで、ロープウェーの中ではこの表情でした。

車酔いに対して実際に効果を感じられたのは……

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体感としては、口の中で唾液が出るっていうのが重要な気がしました

10個の車酔い予防法を試してみましたが、実際に効果を感じられたのは

梅干し」「ガム」「窓を開ける」「氷を食べる」の4つでした。

「他の方法も意味がないわけではなかったので、組み合わせて行うことで効果があるかもしれません。この他にも、僕自身は車の中ではアウターを脱ぎ、靴紐を緩めて、なるべくリラックスして過ごすようにしていました

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いい景色ですね

長い山道の中では気分が悪くなる瞬間もあったようですが、要所で気分をすっきりさせることができたおかげで、今回は山頂まで吐かずに辿り着くことができました!

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山頂に辿り着けてホッとしています

車内で実践できる車酔い対策を試してみましたが、本当に気分が悪い時は、車を止めて外に出るのが最も効果的。行楽の際にも時間に余裕を持って出発して、こまめに休憩しながら目的地を目指すといいですね。

また、世の中には「運転席に座っている人は車酔いしない」という説も。車酔いがキツイ人ほど、運転に慣れることができれば、車酔いと無縁の人生を送れるかもしれません。

関連リンク

KINTO|公式サイト

  • Writing: ミクニシオリ

    1992年生まれ。広告制作会社にて営業職を経験したのち、2017年5月からライター・編集として活動。2018年より独立。WEBメディアを中心に活動し、執筆・編集実績は多岐に渡る。ライフスタイル、エンタメ記事を中心に、ビジネス系記事、レポート記事など幅広く文章コンテンツの作成に携わる。地上波バラエティなど、メディア出演歴もある喋れる編集ライター。

  • Photo: 寺内暁

リラックスして乗ってけ〜

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