「KINTO」はクルマのサブスクだけじゃない──憧れの旧車やスポーツカーにも乗れるの知ってた?

日々の通勤や買い物、週末のレジャーと、私たちの行動範囲を広げてくれる自動車は、まさに暮らしのパートナー。“クルマのサブスク”で知られる「KINTO(キント)」は、保険や税金まで「コミコミ料金」のサービスにより、「クルマがある生活」をもっと身近にしています。

でも実は、KINTOが手がけているのは“クルマのサブスク”だけじゃないんです!

もっとたくさんの人に、もっと自由なクルマの楽しみ方を提案したい──そんな想いから生まれたのが、旧車コミュニティ「Vintage Club」やスポーツカーをレンタル/サブスクなどで楽しめる「MOTORSPORT by KINTO(MOSKIN)」といったKINTOならではのユニークな取り組み。

この記事では、サブスクだけではないKINTOの新しい取り組みについて簡単に紹介しながら、KINTOのサービスが私たちの生活をどのように変えてくれるのか、やさしく解説していきます。

“ヴィンテージ”って響きに惹かれる〜

「一度は憧れのクルマに」を叶えるKINTOのスポーツカー関連サービス

街でたまに見かける、スタイリッシュなフォルムのスポーツカー。周囲の目を引く存在感に、「一度はあんなクルマに乗ってみたい」と思ったことはありませんか? KINTOの「MOSKIN」なら、特別なドライビング体験が今すぐ手の届くところに。

「MOSKIN」は、ハイスペックなスポーツカーを8時間からレンタルできる「レンタル」、同じくチューンアップされたスポーツカーに最長2年間乗れる「サブスク」、手軽にサーキット走行を楽しめる「サーキットレンタル」、モータースポーツ初心者の人やインストラクターに教わりながらスポーツ走行を楽しみたい人に向けた「走行・体験イベント」の4つのサービスを提供しています。

KINTOのスポーツカー関連サービス「MOTORSPORT by KINTO(MOSKIN)」
KINTOのスポーツカー関連サービス「MOTORSPORT by KINTO(MOSKIN)」

実際に走らせてみたら、「いつもの道なのにワクワクが止まらない!」と驚いてしまうかも。これまで乗る機会がなかった人も、この機会に「新しい世界の扉」を開いてみませんか?

どんなクルマを借りられる?

「MOSKIN」で借りられるのは、トヨタのなかでも「走行性能を磨いた特別なモデル」だけに与えられる「GR(Gazoo Racing)ブランド」のクルマたち。

たとえばWRC(世界ラリー選手権)のために開発されたGRヤリスは、コンパクトで親しみやすい見た目に反して、中身は“本気”そのもの。

胸のすくような加速感がありながら、4WD(四輪駆動)ならではの安定感もあるので、「いつものサイズ感で安心して高性能を楽しみたい」といった人におすすめです。4枚ドアが必要な場合には、同じエンジンを搭載したGRカローラで後席の使い勝手もバッチリ!

GRヤリス
GRヤリス

「スポーツカーならではの動きを味わってみたい」という人には、GR86をご用意。普通に交差点を曲がるだけでも、「こんなに素直に曲がるのか!」と驚いてしまうかもしれません。

さらにハイスペックなクルマを体験したいのなら、ぜひGRスープラを。最新技術がもたらす圧倒的な性能はもちろん、最上級スポーツカーならではの「風格」や「雰囲気」も存分に味わってみてください。

GR86
GR86

また、GRヤリス、GR86、GRスープラには、走りの専門家たちが足まわりや駆動系、吸排気などをじっくりと仕上げた「コンプリートモデル」もラインナップ。「レベルの高いチューニングカーに乗ってみたい」というコアなファンにも、極上の体験を提供します。

もちろん「難しいことはわからないけど、とにかく“すごいスポーツカー”に乗ってみたい!」という人にもおすすめです。

サブスクで“チューニングカー”にも乗れちゃう

スポーツカー愛好家のなかには、もとの状態からさらに性能を追求したチューニングカーに憧れる人も多いでしょう。でも、自分でイチから仕上げていくには、かなりの手間と費用がかかるもの。

KINTOは「一度のレンタルじゃ物足りないけど、自分で仕上げていくのは難しそう」という人に向け、チューニングカーのサブスクを開始しました。

GRスープラ
GRスープラ

ライトチューンのGR86に加え、出力を向上させたGRヤリスやGRスープラなど、「操る楽しさ」を極限まで突き詰めた高性能車をラインナップ。

基本の契約モデルはKINTOと同様で、保険やメンテナンス費用なども「コミコミの定額料金」で提供します。さらに、「サーキット走行会への招待」など、いっそう走りを楽しむための特典も用意しているんです。

サーキットで「本当のクルマの動き」を体験

せっかく高性能なクルマに乗るなら、「どのくらいすごいのか」を試してみたくなるもの。しかし普通の道でスポーツカーの実力をフルに発揮するのは、ちょっと無理がありますよね。

本来のクルマの動きを知るには、やっぱりサーキット。でも、「周りは本気の人たちばかりだろうし……」と、なかなか最初の一歩を踏み出せずにいる人もいるでしょう。

そんな悩みに答えるため、KINTOは新たに「サーキットレンタル」のサービスをスタート。初心者さんのサーキットデビューや、ブランクがある人たちのサーキット復帰を全面的にサポートします。

実際にサーキットまで走れちゃうのってすごくない?
実際にサーキットまで走れちゃうのってすごくない?

「車両とサーキット」のセットレンタルで気軽に走行

そもそもサーキットを走ろうと思っても、「サーキットを走れる車両」を用意するのは簡単ではありません。クルマへの負担が大きいサーキットでは、事前の熱対策や、走行後のメンテナンスに手間がかかります。

KINTOのプランでは、「サーキット」と「車両」をセットでレンタル可能。クルマがなくても、GR86やGRヤリスなど、サーキット用に調整された車両でガッツリ走れちゃうんです。

しかも、走行後は「そのまま返却」するだけでOK。ガソリン代やメンテナンス費用もコミコミのプランなので、「走ることだけ」に集中できます。

現状サーキットとしては、千葉県の袖ヶ浦フォレスト レースウェイ、愛知県の幸田サーキット yrp桐山がラインナップされており、今後も追加予定です。

愛知県の幸田サーキット yrp桐山
愛知県の幸田サーキット yrp桐山

まずは「走行会」で雰囲気を体験するのもアリ

「サーキットに興味はあるけど、いきなりガチで走れる気がしない」といった人に向け、気軽な走行会や体験会の場もたくさん用意しています。

出力を抑えたEVカートでクルマの動きの基本を学んだり、体験会でちょっと試しに運転してみたりと、自分のペースでステップアップできます。

体験会の様子
体験会の様子

プロドライバーによるコンプリートカーの走行を助手席で体験できます
プロドライバーによるコンプリートカーの走行を助手席で体験できます

Vintage Clubとは? 旧車に興味がある人向けのKINTOの独自サービス

昭和のカクカクしたクルマや、レトロで愛嬌のあるクルマ。旧車のデザインって、なんだか惹かれちゃいますよね。特に近年は、昭和レトロや平成レトロといった言葉に代表されるように、一昔前のデザインが、新しさや斬新さとして人気を集めているのも事実。

実際に乗ってみても、現代のクルマとはまた違った味わいがあり……。実はKINTOのなかにも、「旧車好き」のスタッフは少なくありません。

旧車レンタルをはじめ様々なサービスを提供する「Vintage Club by KINTO」
旧車レンタルをはじめ様々なサービスを提供する「Vintage Club by KINTO」

そんな彼らの「もっと旧車を気軽に楽しめる場はないか」という想いから始まったのが、「Vintage Club」という旧車コミュニティ/レンタルサービス。

旧車レンタカー」という珍しいサービスのほか、試乗会やイベントなど、旧車に関心がある人たちがつながり、盛り上がれる場を用意しています。

どんなクルマを借りられる?

「旧車レンタカー」と聞いて、まず気になるのが「車両の状態」かもしれません。Vintage Clubでは、トヨタ自動車と旧車整備のプロ集団「新明工業」が手塩にかけてレストア(修理/レストア)し、日々しっかりとメンテナンスしている車両を貸し出しています。

レンタカーの顔ぶれは実に様々。小気味のいい走りが特徴の「27レビン」や、スポーティかつ上質な乗り味の「セリカ リフトバック」といった70年代の車両から、「80スープラ」や「100系チェイサー」など90年代の高性能車まで、いろんな年代の旧車が揃っています。

27レビン
27レビン

80スープラ
80スープラ

スポーツ系のモデル以外にも、「初代セルシオ」をはじめとする高級車や、「ランクル70」といったクロカン(クロスカントリー)モデルなど、ワクワクするようなモデルに乗れるんです。

それぞれの車両は、KINTOやトヨタ、新明工業の担当者たちが「どんな風に仕上げたら楽しいか」を議論し、工夫しながらレストアしていったもの。発着時に「コダワリのポイント」について教えてもらうのも、楽しみ方の一つかも?

ランクル70
ランクル70

初心者でも借りられる?

レンタカーには万全のレストアを施していますが、やはり現代のクルマとは違う部分もたくさんあります。車種によっては、「旧車ならではの操作方法」が必要なこともあるんです。

はじめて乗るときには緊張してしまうかもしれませんが、ぜひリラックスして乗ってみてください。出発前には「その車両特有のエンジンのかけ方」などをしっかりと説明し、必要に応じて画像入りのマニュアルも車載しています。

ただもちろん、不適切な扱いをしてしまうとトラブルにつながるリスクもあるので、「そのクルマに合わせて操作をしよう」という気持ちは忘れないでくださいね。

クルマを丁寧に扱える人であれば、運転初心者でも問題なく借りることができます。対応するスタッフは“話したがり”ばかりなので、操作方法や車両のクセなど、扱い方を親切にレクチャーしてくれますよ。

借りるだけじゃない、旧車コミュニティの魅力

実は旧車レンタカーは、Vintage Clubのサービスの一部に過ぎません。Vintage Clubの本当の目的は、SNSやオフ会などを通じて、旧車好きたちがワイワイ盛り上がれる場を作ることにあるんです。

たとえば「次のレンタカーはどの車種にするか」「どんな風に直すか」といったテーマから、参加者側の意見が反映されることも。KINTOが保有する車両を中心に、気軽にあれやこれやと語り合える関係性が、Vintage Clubの魅力なんです。

まとめ「移動そのものが変わる」KINTOの未来像

私たちの日常のなかで、クルマは主に「移動の足」として利用されています。たとえば観光地に出かけるとき、レジャーは「目的地に着いてから」がスタートで、クルマでの移動は「手段」だと考えられがち。

しかし「移動そのもの」が、目的の一つになってしまうくらい楽しかったら?

KINTOが目指しているのは、まさに「移動そのものの体験価値」を高めることなんです。

通勤から週末のお出かけまで、あらゆる移動の時間が、記憶に残る「特別な瞬間」になれば、きっと素敵じゃないですか?

実は、そんな充実したカーライフの“入り口”にあたるのが、KINTOの主なサービスとして知られる“クルマのサブスク”なんです。サブスクという新しいモデルは、たくさんの人にクルマを身近に感じてもらうための「挑戦」でもあります。

さらに、今回紹介した「スポーツカーレンタル」や「旧車レンタカー」を通じて、普段の移動とはひと味違う「ワクワク」を提供。最終的に、その「ワクワク」や「特別な瞬間」を仲間と共有できる場を作ることが、KINTOにとって一番「やりたいこと」なんです。

  • Writing: 鹿間羊市

    自動車関連の記事をメインに扱うフリーライター。1986年生まれ、早稲田大学文学研究科哲学コース修士課程修了。非常勤講師やWeb制作会社のライターとして勤務した後、2020年に独立。「文春オンライン」などに記事を多数寄稿。

レトロな旧車っていいわね

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