はじめまして! 高知県四万十市の観光大使VTuber・花琴いぐさです!
YouTubeではゲームをしたり雑談をしながら、日本古来の文化や伝承をおもしろおかしく伝えています。
また、四万十市のイベントや児童館活動の動画を通して、この町でおおらかに暮らす人々やグルメを紹介しています。
自然あふれる四万十市には、ぜひ訪れてほしいスポットがいっぱい。大満足してもらうためにも、クルマでの移動がおすすめです。というわけで、今回は私花琴いぐさが、クルマで巡る四万十市の素敵なスポットを紹介します!
取材・写真協力:一般社団法人四万十市観光協会
“日本最後の清流 四万十川”が育む豊かな自然
本題に入る前に、まずは四万十市の紹介から。高知県西部に位置する四万十市は、“日本最後の清流・四万十川”が育む豊かな自然に囲まれた街です。
【四万十市の魅力】
・四万十川が注ぎ込む太平洋
・ヒノキ・スギなどの山林資源
・美しい星空
そして、その豊かな自然の恩恵を受けて育ったウナギ、アユ、テナガエビなど、天然の味覚を味わうことができます。
それではさっそく、クルマで巡る四万十市の素敵なスポットをご紹介していきますね。
①中半家沈下橋
四国横断自動車道の四万十町中央ICで高速道路を下り、国道381号線にクルマを進めると四万十川に出会います。そこから四万十川沿いにドライブを楽しんでいると、1つ目のスポット「中半家沈下橋」が見えてきます。

この文字、なんと読むのかわかりますか?
答えは「なかはげちんかばし」と読みます。
四万十川流域には48本もの沈下橋があり、それぞれ形や長さ、そこから見える川や山の眺めが異なります。中でもこの中半家沈下橋からは、JRの鉄橋と抜水橋という異なる2つの橋を見ることができます。まさに稀少なスポットなんです。
②道の駅よって西土佐
中半家沈下橋からクルマを進めること5分、次なる目的地「道の駅 よって西土佐」に到着!

四万十川中流域の国道441号線と381号線の合流点に位置し、四万十川観光の玄関口と言える施設です。
店内では地域に伝わる伝統料理やお土産、お弁当などが購入でき、天然ものにこだわる鮎市場では、鮎はもちろんウナギ、ツガニなど、四万十川の豊かな幸を実際に目で見て購入できます!(※鮎の塩焼 実演販売 10:00~15:00)

さらに「道の駅 よって西土佐」には、「しまんとリバーベキュー」という手ぶらでBBQを楽しめる場所もあります!
ステーキコンテスト世界大会で2位になったBBQの名人が仕込みや焼き方などレクチャー。四万十川を眺めながらおいしいBBQを味わっちゃいましょ~!
ほかにも予土線鉄道の大きなジオラマや、向かいには私が大好きなガトーショコラを作っている「ストローベイルSANKANYA」という地元食材を使ったおいしいケーキ屋さんもあります。
③四万十天文台
実は、四万十市は旧環境庁が認定した星空の街。星空を見るのにうってつけの場所ということをご存知ですか?
四万十天文台という天体観測施設では、反射式望遠鏡を使って肉眼では見ることのできない惑星や天体現象を観測できます。


前日までに予約すれば、星憧(せいしょう)アテンダントの案内を直に聞きながら星を見ることもでき、望遠鏡と自分の目を通して星の魅力を生で感じることもできちゃう。
清流・四万十川と星空をつなぐ四万十天文台。図鑑やインターネットだけでなく、自然が豊かなこの場所で星の魅力に触れてみてください。
④お菊の滝
お菊の亡霊が夜な夜な井戸で「いちまーい、にまーい……」とお皿を数える──播州皿屋敷伝説が四万十川にもあったんです!

その昔、この滝のそばを流れる黒尊川流域の奥屋内にある、播磨の守という武家の屋敷に奉公に出たお菊という女性がいました。ある日奉公先の甥の逆恨みを買い、お屋敷の家宝であった皿を割ったという濡れ衣を着せられたことから、お菊は悲涙をのんで滝に身を投じてしまいました。
後に無実であったことが明らかになりますが、以降、奉公先の甥のもとに亡霊が現れるように。その霊を鎮めるため、村人たちがお祀りするようになったとのこと。

今もなお、お菊の滝へと続く山道の入口にはお菊をイメージした観音像が建立され、滝へ行く途中には小さな祠が建てられています。
⑤黒尊渓谷
四万十川の支流で、最も透明度が高い黒尊川の源流近くにある黒尊渓谷には、手つかずの森が広がっています。
夏には川遊びを楽しむ人も多く、のんびりチェアリングやキャンプ、釣りなどのアウトドアを楽しむにはもってこいの場所。

秋から冬にかけては紅葉で美しい山々が広がり(特に11月がおすすめ!)、クルマならではこそ行ける静かなスポットです。
⑥菜の花まつり
春の暖かい日差しの中、四万十川沿い入田地域では約1000万本の菜の花の森が一面に広がります。

2月下旬から3月中旬までが見頃で、この期間中の土日には菜の花まつりも開催。地域による物産販売をはじめとした様々な催しを楽しめます。
ちなみに、この催しでは毎年、花琴いぐさとお話ができるコーナーも設けられていますよ~!
⑦道崎展望台
ドライブの終わりには、ぜひ太平洋を望める道崎展望台へ。四万十川河口の海岸線沿いに広がる西南大規模公園の中にある、隠れた絶景スポットです。


標高33.5mの位置に建てられた約7mの展望台を上ると、一面に太平洋の水平線が現れます。そして、目線を移すと全長196kmに及ぶ四万十川と太平洋が交わる壮大な景色を望むことができます。
“土佐の小京都”とも呼ばれる四万十市
最後に少しだけ歴史の話を。さかのぼること応仁の乱(1467年〜1477年)の時代。
土佐一條家によって整備されたことから、四万十市の街は碁盤目状に広がり「土佐の小京都」と呼ばれています。現在でも、京都に見立てた地名やゆかりの神社が残っていて、「大文字の送り火」や「一條大祭」など京文化の名残りもあるんですよ。
そして、現代の四万十市の人々の暮らしに欠かせない「沈下橋」は、四万十川の雄大な景観に溶け込んだ、観光客が多く訪れるスポットです。

この橋は欄干の無い橋で、洪水の際には橋が水中に沈むよう設計されています。そのおかげで、流木が流れてきても橋の上を流れるため、被害が拡大するのを防いでくれるんです。
自然を押さえつけるのではなく、うまく折り合って生きようとする姿勢は、土地の人々のおおらかな気質にも表れています。
ぜひこの魅力あふれる町にどっぷりと浸りに来てや。
四万十市の魅力、教えてもらお!