海外でハンドルを握ろう!旅行先での運転に必要な準備と注意点完全ガイド

海外旅行先で車を運転することは、公共交通機関ではアクセスできない絶景スポットへ行けたり、時間に縛られずに自由に旅のプランを組めたりと、旅の可能性を大きく広げてくれます。特に広大な自然を持つ国々では、ドライブ自体が旅の醍醐味です。
しかし、日本とは道路事情、交通ルール、マナーが大きく異なる海外での運転は、事前の準備と心構えが非常に重要です。
このコラムでは、初心者の方が海外で安心して運転を始めるために必要な「免許の準備」「国ごとのルール」「注意点」までを、具体例を交えながら徹底解説します

外国の運転なんてあごがれちゃうわ。

1. 海外で運転するための「必須の準備」

海外でレンタカーを借りて運転するためには、日本の運転免許証以外に、国際的に通用する証明書が必要です。

✅ 1. 国際運転免許証の取得(必須)

  • 役割: 日本の運転免許証を、ジュネーブ条約加盟国で通用する形式に翻訳し、証明する公的な書類です。
  • 取得方法: 居住地の運転免許試験場、または各都道府県の警察署で申請します。
  • 必要なもの: 運転免許証、パスポート、証明写真、手数料。
  • 有効期限: 発効日から1年間です。旅行の直前に取得しましょう。
  • 注意点: 国際運転免許証は、必ず日本の運転免許証とセットで携帯しなければ無効です。

✅ 2. その他の免許証(国による例外)

  • ハワイ、グアムなど: 一部の地域では、国際免許証がなくても、日本の運転免許証とパスポートのみで運転できる場合があります。ただし、警察官によっては国際免許証の提示を求められる場合もあるため、取得しておく方が無難です。
  • ドイツ、フランスなど(一部のヨーロッパ諸国): 国際免許証ではなく、「運転免許証抜粋証明書」が必要になる国もあります。旅行先の最新情報を必ず確認しましょう。

2. 国によって違う!特に注意すべき運転ルール

海外の運転で最も戸惑うのが、「右側通行/左側通行」や「交差点のルール」の違いです。

① 右側通行か左側通行か?

世界の約7割の国は右側通行です。特に初めて右側通行の国で運転する際は、常に意識が必要です。

走行方向

代表的な国

運転時の主な違い

左側通行(日本と同じ)

イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、インド、南アフリカ

運転席は右側にあり、基本の交通の流れは日本と同じため、比較的慣れやすい。

右側通行(日本と逆)

アメリカ、カナダ、ヨーロッパ諸国(ドイツ、フランス、イタリアなど)、中国、韓国

運転席は左側、ウインカーとワイパーの位置が逆、交差点や合流の感覚が全く異なるため、細心の注意が必要。

② 信号・標識・優先権の特殊ルール

<アメリカ・カナダ(右折・赤信号)>

  • 赤信号でも右折(右側通行のため日本でいう左折)が許可されている交差点が多いです("Right on Red")。ただし、標識で禁止されている場合はできません。
  • "All-Way Stop"(十字路の全方向一時停止):標識がある交差点では、四方全てが一時停止し、最初に一時停止線に到着した車から順番に発進するルールです。

    <ヨーロッパ(ラウンドアバウト)>

  • 環状交差点(ラウンドアバウト)が非常に多いです。環状交差点内を走行している車に優先権があり、進入する際は一時停止(または減速)して待ちます。

    <オーストラリア(フックターン)>

  • メルボルンなど一部の都市の交差点では、渋滞対策として、右折(日本でいう右折)する際、交差点の左端に寄ってから曲がる「フックターン」が義務付けられている場合があります。

3. レンタカーを借りる時の注意点

レンタカーの予約と手続きにも、いくつか重要なポイントがあります。

✅ 1. 予約時の確認事項

  • AT車/MT車の確認: 特にヨーロッパではMT車(マニュアル車)が多いため、AT車(オートマ車)を指定して予約しましょう。
  • 保険内容: レンタカー会社の基本保険(CDW:車両損害免責補償制度など)では、補償範囲が不十分な場合があります。対人・対物保険の上限額や、自車の免責金額(自己負担額)を必ず確認し、必要に応じて「フルカバー」の保険に加入しましょう。
  • カーナビ・ETC: 現地の交通事情に合わせて、カーナビ(GPS)や、高速道路の料金支払いシステム(アメリカのToll Pass、ヨーロッパの電子タグなど)の有無をオプションで確認しましょう。

✅ 2. 車の受け取り時のチェック

  • 傷の確認: 車を借りる前に、必ず車体のキズやへこみをチェックし、担当者とともに確認書に記録してもらいましょう。これを怠ると、返却時にあなたが付けた傷として請求される可能性があります。
  • 操作方法: ライト、ウインカー、ワイパー、給油口の開け方など、操作方法をしっかり確認してから出発しましょう。

4. 国別!特に注意すべきポイント

📍 アメリカ(広大さとスピード)

  • スピード: 州によって制限速度が異なります。高速道路では非常に速い速度で走行するため、日本の感覚で運転すると流れに乗れず危険です。
  • パトカー: パトカーに止められたら、絶対に車外に出ず、ハンドルに手を置いて指示を待ちましょう。不用意に動くと、警官を刺激する可能性があります。

📍 オーストラリア・ニュージーランド(左側通行だが特殊なルール)

  • 動物: 地方の道路では、カンガルーや羊などの動物が飛び出してくることがあります。特に早朝や夜間の運転は注意が必要です。
  • 交通量の少なさ: 田舎道では交通量が少なくなりがちですが、油断せずにスピードを出しすぎないようにしましょう。

📍 ヨーロッパ諸国(複雑なインフラ)

  • ゾーン規制: 多くの都市には、排ガス規制の厳しい「低排出ゾーン(LEZ)」が設定されています。レンタカーがこのゾーンに対応しているか、また通行許可が必要かを確認しないと、高額な罰金が科せられます。
  • オートバーン(ドイツ): 一部区間では速度無制限ですが、走行車線から追い越し車線への急な合流や減速は厳禁です。常に周囲の状況を予測しながら運転しましょう。

5. トラブルを避けるための「運転マナーと心構え」

  • 運転中はナビを操作しない: 異国の地でナビ操作に気を取られると、事故のリスクが格段に上がります。ナビの設定は、必ず停車してから行いましょう。
  • クラクションは最小限に: ヨーロッパなどでは、クラクションは非常に強い警告や非難のサインとして使われます。不要に鳴らすとトラブルの原因になります。
  • 駐車場の確認: 駐車禁止エリアや、時間制限のあるエリアをしっかり確認し、高額な罰金を避けるようにしましょう。

まとめ:旅の自由と安全は「準備」から

海外での運転は、解放感と新しい発見に満ちていますが、その自由と安全は、事前の入念な準備と、現地のルールへの敬意から生まれます。

  1. 国際免許証を忘れずにセットで携帯する。
  2. 保険は「フルカバー」を検討する。
  3. 右側通行の国では、常に意識を集中する。

これらの基本を守り、現地の交通マナーを尊重することで、あなたの海外ドライブは忘れられない素晴らしい体験になるでしょう。

  • Writing: のるウェイ! 編集部

    「のるウェイ」は、KINTOが運営する“クルマに詳しくない人”のためのWEBマガジン。編集部では、カーライフにまつわるモヤモヤやハテナを、初心者目線でていねいに掘り下げ、共感と発見のある読みものとして発信している。 コンテンツは、運転未経験からスタートする成長ストーリーや、教習所・ドライブ体験レポート、さらにはVTuberとのコラボ企画など多彩。ときには最新のコネクティッドカー技術もやさしく解説しながら、「運転って意外とおもしろいかも?」と思えるきっかけを届けている。 “気になる”から始まるカーライフの入口をつくるべく、編集部ではジャンルにとらわれず、等身大の視点でクルマと人との関係性を日々再発見している。

一度でいいから運転してみたい!

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