夢のマイカーへ!車購入時に必要な「書類と手続き」完全ガイド

「ついに車を買うぞ!」と決意しても、契約時や納車までに必要な書類や手続きの多さに戸惑う初心者の方は少なくありません。車は高額な買い物であり、国に登録する資産でもあるため、様々な公的な手続きが必要です。
このコラムでは、車の契約から納車までの流れに沿って、必要な書類や手続きを分かりやすく解説します。事前に準備を進めて、スムーズに新しいカーライフをスタートさせましょう。

結構ひつようなのかしら?

契約時に必要な書類と手続き

購入する車が決まり、販売店(ディーラーや中古車販売店)と売買契約を結ぶ際に必要になるものです。

✅ 1. 認印または実印
購入申込書/契約書への押印に必要です。ローンを組む場合は、銀行印や実印が必要になることもあります。
💡後述する「印鑑証明書」に登録されている「実印」が、特に重要度の高い公的な手続きで求められます。普通車を購入する場合は、実印と印鑑証明書が必須となります。

✅ 2. 免許証(運転免許証)
本人確認のほか、運転資格の確認のために必要です。
💡ローン審査や、車の契約名義と運転免許証の氏名・住所が一致しているかを確認されます。

✅ 3. 頭金や申込金(手付金)
契約を確定させるために、車両本体価格の一部を支払います。
💡 金額は販売店や総額によりますが、数万円から数十万円を用意することが一般的です。


✅ 4. 委任状
手続きの代行を依頼する書類です。車の登録手続きや車庫証明の取得を販売店に代行してもらう際に必要になります。
💡販売店が用意してくれる書類に、ご自身が署名・捺印(押印)する形が一般的です。

納車までに揃える重要な公的書類(必須編)

車を購入し、公道を走るために必ず必要な、最も重要な書類です。


🔰 普通車(登録車)の場合に「必須」となる書類

書類名

取得先

必要な理由

① 印鑑証明書

役所(市役所・区役所など)

実印が本物であることを証明するための書類です。車の登録名義を証明するために最も重要です。

② 実印

役所へ登録済の印鑑

車の所有者となることを証明する最も重要な印です。車の売買契約、各種登録手続きに使用します。

③ 住民票

役所(市役所・区役所など)

契約者(所有者)の氏名・住所を証明するために必要です。印鑑証明書とセットで用意することが多いです。

④ 自動車保管場所証明書(車庫証明書)

管轄の警察署

車を保管する場所(駐車場)が確保されていることを証明する書類です。

🔰 軽自動車の場合に「必須」となる書類
軽自動車は普通車ほど手続きが厳密ではありませんが、以下の書類が必要です。

書類名

取得先

必要な理由

① 住民票

役所(市役所・区役所など)

契約者(所有者)の氏名・住所を証明するために必要です。

② 認印

個人の印鑑

契約や名義変更の手続きに使用します。実印である必要はありません。

③ 自動車保管場所届出書

管轄の警察署

一部の地域では、車庫証明と同様に「車庫の届出」が必要です。(提出義務がない地域もあります)

💡 軽自動車は、普通車で必須の「実印」と「印鑑証明書」は原則不要です。手続きが簡単なので、その分価格も安くなる傾向があります。

納車までに揃える重要書類(車庫証明手続きの詳細)

「車庫証明」は、車を停める場所を確保していることを証明する書類であり、車の登録(ナンバー取得)に欠かせない重要な手続きです。

車庫証明取得に必要な書類一式

車庫証明書を警察署に申請する際に、以下の書類が必要です。通常は販売店が代行してくれますが、ご自身で用意する書類もあります。

  1. 自動車保管場所証明申請書: 警察署でもらえる申請用紙。
  2. 保管場所の所在図・配置図: 駐車場と自宅との位置関係、駐車場の正確な区画を描いた図。
  3. 保管場所使用権原疎明書類:
  • 【自己所有の駐車場の場合】 自認書(自分で所有していることを証明する書類)
  • 【賃貸(借りている)駐車場の場合】 保管場所使用承諾証明書(大家さんや管理会社に発行してもらう書類)
  1. 使用の本拠の位置を証明する書類: 免許証など。

⚠️ 注意点
車庫証明の取得には、警察署に申請してから発行までに3日〜7日程度かかります。この書類がないと車の登録ができないため、納車を急ぐ場合は早めに準備を始めましょう。

代行してもらう手続きと費用イメージ

通常、販売店はこれらの煩雑な手続きを代行してくれます。その際にかかる費用もあらかじめ把握しておきましょう。

手続き

費用イメージ(販売店への支払い)

概要

車庫証明代行費用

10,000円 〜 25,000円

警察署への申請手続きを代行してもらう費用。別途、警察署に払う申請手数料(2,000円〜3,000円程度)が必要です。

登録代行費用

15,000円 〜 40,000円

運輸支局(陸運局)での車両登録やナンバープレート取得の代行費用。

納車費用

5,000円 〜 30,000円

販売店から自宅まで車を運んでもらう費用。(販売店に取りに行く場合は不要になることが多い)

まとめ:スムーズな購入のためのチェックリスト

車購入の流れは、大きく以下の3ステップです。

ステップ

必要なアクション

① 契約時

認印(実印)、免許証を準備。契約内容をよく確認し、押印する。

② 納車前準備

実印、印鑑証明書、住民票を取得し、販売店に渡す。車庫証明の手続きを進める。

③ 納車

車両代金の残額を支払い、保険(任意保険)が納車日から適用されるよう手配する。

事前に必要書類を揃えておけば、あとは販売店がほとんどの手続きを進めてくれます。分からないことがあれば、遠慮せずに販売店の担当者に確認しましょう。

  • Writing: のるウェイ! 編集部

    「のるウェイ」は、KINTOが運営する“クルマに詳しくない人”のためのWEBマガジン。編集部では、カーライフにまつわるモヤモヤやハテナを、初心者目線でていねいに掘り下げ、共感と発見のある読みものとして発信している。 コンテンツは、運転未経験からスタートする成長ストーリーや、教習所・ドライブ体験レポート、さらにはVTuberとのコラボ企画など多彩。ときには最新のコネクティッドカー技術もやさしく解説しながら、「運転って意外とおもしろいかも?」と思えるきっかけを届けている。 “気になる”から始まるカーライフの入口をつくるべく、編集部ではジャンルにとらわれず、等身大の視点でクルマと人との関係性を日々再発見している。

意外と大変そうね!販売店さんに相談するとよさそうね。

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