【体験記】東京産?!知らなかった奥深き「わさび」の世界 モビマ旅@わさび収穫体験

※2022年12月20日にオンラインプラットフォーム「モビリティマーケット」にて配信された記事です

日本人が大好きな香辛料「わさび」。どのご家庭にもチューブのわさびは常備されていると思いますが、本わさびとなるとなかなか食卓に上ることも少ないのでは? 私はわさびといえば安曇野あたりを想像するのですが、実は東京・奥多摩も日本屈指の水わさびの生産量を誇るのだそうです。今回は、その奥多摩の自然とわさび田に魅了され移住してしまったというオーストラリア出身のDavidさんの農園でモビマ旅です!

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とれたてわさびでランチ...お腹すいてきちゃったわ。


果たして、日本人なのにオーストラリア出身の方にわさびのイロハを教わるなんて申し訳ないやらお恥ずかしいやらで向かった奥多摩。 奥多摩駅から徒歩10分程度で氷川渓谷の自然を堪能できるようなので、まずは東京産わさびを生み出す自然環境をトレッキングしながら理解を深めることに。
今回の旅は、奥多摩のトレッキングは初めての女子二人なので、奥多摩駅の観光案内所でおすすめルートを書いてもらった地図を片手に出発します。

徒歩10分ほどで渓谷に到着!

駅前の商店街を抜けて神社の脇を降りていくともう、渓谷にかかるひとつめのつり橋が見えてきます。 つり橋の横から河原に降りられたので、まずは河原に行ってみました。

流れる水音も爽やかなここは日原川の起点。水は透明度が高く冷たくて気持ちいい! これが奥多摩の山々が生み出す清流なのかぁ。わさびといえば水が命。この清流をみただけでも納得感が高まります。



奥多摩の水を確かめたら、つり橋に戻って渡ります。 高所恐怖症なのですが…つり橋からは生い茂る木々と清流の景色が美しく、思わず立ち止まって景色を見てしまいます。 秋になったら紅葉が綺麗なんだろうなあ…この日は夏の終わりでしたが、目にグリーンが眩しいほどです。



トレッキングはいくつも分かれ道があり、選択する道によっては手すりがなかったり生い茂る下草で幅が狭かったりします。 ツキノワグマの目撃情報があったという看板まわりは、クマが出そうな下草がたくさん生えた場所で、人の少ない平日に女子二人で歩くにはちょっと怖いくらいでした(一生懸命大声でおしゃべりしながら歩きました!)。



観光案内所の方がおすすめしていた「登計トレイル」は、全部歩く時間がなかったので入り口を少し歩くくらいでしたが、こちらはふかふかのウッドチップが敷き詰められていて歩きやすそうでした。 時間がある方は氷川渓谷と両方、時間がない方は最初からこちらでもいいかもしれません。



山を下りてくると目の前に警察署と消防署が。警察署の壁にはボルダリングの設備が、消防署には山岳救助隊のオフィスがありました。
奥多摩の山はかなり木々が生い茂って暗いのもあり、道を間違うと遭難する可能性がありそうです。 こうして警察・消防が備えてくれていても、自分の力量と相談しながら歩く必要がありますね。私は大して歩けないのが分かっているので無理はしません。笑
奥多摩の駅に向かって歩いていると途中に可愛いお花が咲いていました。レトロな消火栓なんかもあって、町全体がのんびりした雰囲気で落ち着きます。


いよいよモビマのサービス「わさび収穫体験」へ!

トレッキングで少し奥多摩への造詣を深めたところで、駅近くのお弁当屋さんでランチを済ませ電車を待っていると「わさび丼」と書いたキッチンカーのお兄さんが声をかけてきました。 このお兄さん、言葉の端々からわさび愛が溢れています。Davidさんと同じように奥多摩のわさびに惹かれて神奈川から移住してきたそうです。
お兄さんとの会話で奥多摩わさびへの期待を一層ふくらませ、電車に乗って待ち合わせ場所の川井駅へ。



無人駅にひとり座っているのは、本日お邪魔するわさび田の主、Davidさん。わさび田へ向かう道すがら、色々な植物の名前を教えてくれます。
アカメガシワ、コクサギ、ヒノキ、イワタバコ。「これは日本でとても有名!何か分かる?」と聞かれて、見たことあるけど…と考えを巡らせてようやく思い出しました。 藤だ!「花の時期にはみんな気づくけど花が終わると誰もわからないんだよ」とDavidさん。確かに。



山の麓からわさび田の入り口までは歩いて20分くらい。 整備された道が終わると、ここからは岩がゴツゴツの道を徒歩で登ります。 私は事前におすすめされたトレッキングシューズを履いていきましたが、Davidさんは長靴でグングン進んでいきます。 後でわかりますが、絶対的にトレッキングシューズがおすすめです。



5分ほど登った先にネットで囲われたわさび田が見えてきました。
山の斜面を利用して、砂利をしいて作った手作りのわさび田です。 Davidさんが移住する際に、放棄されていたわさび田を譲ってもらったそうです。 そのため、田はコケだらけで、いちから手入れが必要だったそう。 わさびを育てる知識や勘もないDavidさんは、たくさん雨が降った月と水が豊富に湧く月を記録し、 その差がぴったり3か月であることを突き止め、データ化しながら試行錯誤しているそうです。 水がきれいなことも大事だけれど、どれだけミネラルを含んでいるかもわさびの香りや風味に重要だそう。 今後は田の水質をプロに調査してもらいたいと思っているそうです。

わさびを収穫し、手入れをします。

私が夢中でわさび田の写真をとっているとふいにDavidさんからわさびの若芽を渡されました。 「これをどうするかというと…」パクッ!と食べてしまった! やってみて、と言われるがまま食べてみると、わさびの香りと辛さが脳天をつき抜けた! 葉っぱもこんなにわさびなのか!毎日サラダで食べたいくらいとても美味しい。



そして、食べごろのわさびを見極めて引き抜く。引き抜いたわさびは、本当にわさびあるの?というくらいもじゃもじゃの根っこに覆われています。 丁寧にほぐしていくと、子株がふたつほど取れました。



まずはその子株を「かずさ」という道具でサクッと田を掘って植えてしまいます。こうしてわさびを増やしていくのだそう。



収穫したわさびは、田の下流に行ってすすいでから葉を落とし、お手製の鹿角で出来たナイフでもじゃもじゃのひげ根をきれいにします。

手際よく整えて、あっという間に見たことあるわさびの姿に!


続きはこちらから! 奥多摩でわさび収穫を!

【体験記】東京産?!知らなかった奥深き「わさび」の世界 モビマ旅@わさび収穫体験
https://mobima.kinto-jp.com/column/staff_talk/22066

  • Writing: Mālie(モビマスタッフ)

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