賢い車選びの秘訣!初心者向け「リセールバリュー」徹底ガイド

車を購入する際、車両本体価格や燃費性能ばかりに目が行きがちですが、実は将来、その車を手放す時に非常に重要な価値となるのが「リセールバリュー(Resale Value)」です。リセールバリューとは、簡単に言えば「車を売却する時の再販価格」のこと。この値が高いほど、購入から売却までの実質的なコストが抑えられるため、賢い車選びの重要な判断材料となります。
しかし、「どういう車が高いの?」「どうやって調べればいいの?」と疑問を持つ初心者の方もいるでしょう。
このコラムでは、リセールバリューの基本的な仕組みから、なぜ特定の車種が高く売れるのか、そしてリセールバリューを高く保つための秘訣までを、分かりやすく徹底解説します。

売る時のことまで考えないといけないの???

1. リセールバリューとは何か?その仕組みを理解する

リセールバリューは、車の資産価値を示す指標です。

✅ 定義:再販価格の割合

リセールバリューは、一般的に「新車価格に対して、数年後にどれくらいの割合で売れるか」を示す数値で評価されます。

  • リセールバリューが高い: 5年後の査定額が新車価格の60%〜70%など、高く評価される車。
  • リセールバリューが低い: 5年後の査定額が新車価格の30%以下など、大幅に価値が下がる車。

✅ 経済的なメリット

リセールバリューが高い車を購入することは、トータルコスト(実質的な維持費)を抑えることに繋がります。

例: 300万円の車を5年後に150万円で売却できた場合(リセール50%)、実質的な出費は150万円です。一方、同じ300万円の車を5年後に50万円でしか売却できなかった場合(リセール16%)、実質的な出費は250万円となり、リセールの低い車の方が年間20万円多くコストがかかったことになります。

2. なぜその車は高く売れる?リセールバリューを決める「3つの要素」

リセールバリューは、主に「市場の需要」「車の状態」「メーカーのブランド力」という3つの要素によって決まります。

要素①:市場の需要(世界的・国内的な人気)

最も重要な要素です。日本国内だけでなく、海外市場で人気が高い車は、常に高いリセールバリューを維持します。

  • 国内外で人気がある車種: 世界中で「壊れにくい」「燃費が良い」「実用的」と評価されている車は、中古車としての需要が途切れないため、価格が安定します。(例:トヨタのSUVや一部のミニバン、スポーツモデル)
  • 供給不足の車種: 新車販売時に納期が長く、中古車市場にもなかなか出回らない車種は、高い競争原理が働き、価格が下落しにくいです。
  • 特定の用途に強い車種: 悪路に強いSUVや、趣味性の高いスポーツカー、キャンピングカーベースのワンボックスなど、専門的な用途に特化したモデルも、コアなファンがいるためリセールが高い傾向があります。

要素②:車のスペックと装備

  • 駆動方式: 雪国や悪路が多い地域での需要が高いため、4WD(四輪駆動)モデルは2WDよりもリセールが高くなる傾向があります。
  • グレードとオプション: 最上級グレードや、安全装備(自動ブレーキ、ACCなど)が充実しているモデル、メーカー純正ナビ、サンルーフなどの人気の高いオプションが付いている車は、査定額がアップします。
  • ボディカラー: 一般的に、白(ホワイトパール系)、黒(ブラック系)は人気が高く、リセールに有利です。特別な理由がない限り、奇抜な色は避ける方が無難です。

要素③:メーカーと信頼性

  • 信頼性: トヨタ車がリセールに強いのは、その「壊れにくさ」「整備網の広さ」からくる信頼性が世界的に高いからです。中古車になっても安心して乗れるという評価が、価格に直結します。

3. リセールバリューが高い車の具体的なタイプ

初心者の方がリセールバリューを意識して車を選ぶ場合、以下の3つのタイプを検討すると有利です。

タイプ 1:トヨタのハイブリッド車・SUV

  • 代表例: プリウス、ハリアー、RAV4、ランドクルーザー、アルファード
  • 強さの理由: 燃費の良さ(ハイブリッド)と、世界的に認知されたブランドの信頼性(耐久性)が抜群です。特にアルファードやランドクルーザーといった大型車は、海外市場での需要が高いため、驚くほど高いリセールを誇ります。

タイプ 2:軽自動車のハイトワゴン・SUV

  • 代表例: ホンダ N-BOX、スズキ スペーシア、スズキ ハスラー
  • 強さの理由: 軽自動車は車両価格が安いため、新車・中古車ともに需要が非常に安定しています。特にN-BOXやスペーシアのような「背が高く室内が広いモデル」は、ファミリー層からの需要が高いため、価格が落ちにくいです。

タイプ 3:一部の高性能なスポーツカー

  • 代表例: スバル WRX、マツダ ロードスター、一部の輸入スポーツカー
  • 強さの理由: 生産台数が限られていたり、熱狂的なファンがいるため、年数が経過しても中古車としての価値が下がりにくい(「プレミア価格」が付く場合もある)です。ただし、このジャンルは維持費が高くなる傾向があります。

4. リセールバリューを「高く保つ」ためのポイント

リセールの高い車を選んだとしても、乗り方や管理方法が悪ければ査定額は下がってしまいます。以下の点を日頃から意識しましょう。

👉ポイント1:走行距離を抑える

  • 査定の際、車の価値を判断する最も重要な要素の一つが走行距離です。一般的に、「年間走行距離1万km以内」が目安とされています。
  • 過走行の目安: 5年で10万km以上走っている車は、大幅に査定額が下がる可能性があります。

👉ポイント2:内外装をきれいにする

  • 外装: 日頃から洗車やワックス、コーティングを施し、塗装の状態を保ちましょう。小さなキズや凹みでも査定額に影響するため、早めに直すのが望ましいです。
  • 内装:タバコの臭い、ペットの毛、ひどい汚れは、査定額を大きく下げる要因となります。シートの汚れはすぐに拭き取り、定期的に車内清掃を行いましょう。

👉ポイント 3:修理・整備記録を保管する

  • 記録の重要性: 車検や定期点検、修理の記録(整備記録簿)を全て保管しておきましょう。記録があることで、「この車は大切にメンテナンスされてきた」という信頼性が高まり、査定額アップに繋がります。

👉ポイント 4:純正品を大切にする

  • 改造は避ける: 大きなエアロパーツやマフラーの交換など、過度なカスタマイズ(改造)は、一般受けしないため、リセールを下げる原因となります。純正の部品は全て保管しておきましょう。

純正ナビ・オプション: メーカーオプションのナビや安全装備(自動ブレーキなど)は、プラス査定に繋がります。

5. まとめ:リセールバリューは「賢い消費」の証

リセールバリューを意識した車選びは、「購入した時の金額」だけでなく「手放す時の金額」まで見通した「賢い消費」の証です。

  1. 人気車種を選ぶ: トヨタのハイブリッド・SUV、軽のハイトワゴンなど、市場の需要が安定している車種を選びましょう。
  2. 走行距離を意識: 年間1万kmを超えないよう、日頃から意識しましょう。
  3. 内装を清潔に: タバコやペットの臭いを避けるなど、内装の管理を徹底しましょう。

これらの知識を活用することで、初心者の方もトータルコストを抑えながら、次の車への乗り換えをスムーズに行うことができます。

  • Writing: のるウェイ! 編集部

    「のるウェイ」は、KINTOが運営する“クルマに詳しくない人”のためのWEBマガジン。編集部では、カーライフにまつわるモヤモヤやハテナを、初心者目線でていねいに掘り下げ、共感と発見のある読みものとして発信している。 コンテンツは、運転未経験からスタートする成長ストーリーや、教習所・ドライブ体験レポート、さらにはVTuberとのコラボ企画など多彩。ときには最新のコネクティッドカー技術もやさしく解説しながら、「運転って意外とおもしろいかも?」と思えるきっかけを届けている。 “気になる”から始まるカーライフの入口をつくるべく、編集部ではジャンルにとらわれず、等身大の視点でクルマと人との関係性を日々再発見している。

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